原油や穀物価格の高騰が続き、食品や日用品を中心に7月以後も商品・サービスの値上げが相次ぐ。
生活必需品の価格上昇は家計にとって大きな負担となる。
消費者心理がさらに冷え込めば、景気全体への悪影響も懸念される。
値上げは原油のほか大豆や小麦、トウモロコシなどの高値が続いているため。
日清オイリオグループは今月、今年に入って4回目の食用油値上げに踏み切る。
味の素は、食用油を使うマヨネーズを値上げ。
サントリーは麦芽やトウモロコシの高騰で、ウイスキー、ブランデーを25年ぶりに値上げする。
東洋水産の生めん値上げは、小麦価格の高騰が原因だ。
穀物価格の高騰は飼料価格の値上げにつながり、食肉や乳製品のさらなる値上げにつながる可能性もある。
原油高で、日本航空(JAL)と全日本空輸(ANA)は国際線で燃料価格上昇分を通常運賃に上乗せする特別付加運賃(サーチャージ)を1日から値上げ。
石油元売り各社もガソリンの卸売価格を引き上げ、レギュラーガソリンの全国平均価格は180円を突破する可能性が高い。
◆7月以降、値上げされる主な商品、サービス◆
商品・サービス 企 業 値上げ幅 時期
食用油 日清オイリオグループ 平均10% 7月
菓 子 不二家(ミルキーなど6品) 平均14.3% 7月
加工食品 伊藤ハム(ピザなど) 平均17% 7月
マヨネーズ 味の素(6品目) 6~14% 7月
ちくわなど練り製品 紀文食品 平均15% 7月
チーズ・マーガリン 雪印乳業 5~33% 8月
ブランド卵 JA全農たまご 1パック30円 8月
生めん 東洋水産 4~7% 9月
ウイスキー・ブランデー サントリー 2・3~13.3% 9月
肥料 JA全農(主要12品目) 平均60% 7月
飼料 JA全農(1トン当たり) 1500円 7月
ガソリン 新日本石油(1リットル当たり卸価格) 8円40銭 7月
電気料金 東京電力(標準家庭月額) 137円 7月
ガス料金 東京ガス( 同 ) 166円 7月
国際線航空運賃 JAL、ANA 片道最大8000円 7月
ガソリン値上げ